服の流行りを追い続けて疲れたあなたへ【スローファッションのススメ】
服の流行を追うのも楽しいけど、そろそろ疲れたし、身の回りには流行が過ぎ去った服ばかりが残っている…。とはいえ、雑誌とかSNSを見ているとまた流行の服が欲しくなってきてしまう気持ちもある。
この衝動はどうすればいいんでしょうか…。
ファッショントレンドを追い続けて疲れた人
こんなお悩みにお答えします。
この悩み、実は僕も昔感じていたんですね。
流行を追い続けるのは、ファッションが趣味の僕にとって、とても楽しいと感じていた時期もありました。
ですが、だんだん流行のアイテムとかを追っていると、服を買うお金や服を買う時間が減ってしまい、疲れた時期があったこともありました。
その時僕は気づいたんですね、「自分のペースでファッションを楽しみたい」ということに。
そこで、行き着いたのが「スローファッション」というスタイル。
今回、あなたには「流行は必ずしも追い続ける必要はないんだよ」ということをお伝えしたいと思います。
スローファッションとは何か

ファストファッションという言葉をあなたは聞いたことがありますか。
ファストファッションとは、流行を抑えた低価格な衣料品を短いサイクルで、世界的に大量生産・販売するブランドの形態を言います。
例えば、ZARAやH&M、FOREVER21などが有名です。
このファストファッションに対して、スローファッションは真逆に位置するファッションのことを言います。
スローファッションができた背景はツイート内容にもある通り、ファストファッションの台頭によって引き起こされた様々な社会問題や、そこから生まれた「エシカルファッション」の考えがあります。
流行などにより、行き過ぎた大量生産・大量消費によって生み出された服ではなく、自分たちが「流行りに左右されずに、本当に良いと思った服だけを着れればそれでいい」と思いはじめた人々。
そういった人たちが生み出した、ファッションに対する姿勢が「スローファション」と言えます。
スローファッションを取り入れるメリット
浪費を防げる

あなたの手元に必要なものが揃っていたら、それ以上買う必要はありませんよね。
「本当に良いもの」を手元に置いておく意識を持っておくと、「本当は要らないもの」も同時に見えてくるので、無駄な買い物は減りますよね。
服に迷う時間が減る

朝準備をしていて、どの服がいいのか迷う時はありませんか?
この時間は、ほんの数分かもしれませんが、長い目で見たら相当な時間を失っていることと同じですよね。
例えば、毎日5分服選びに時間がかかっていたなら、年間で約1800分を使っている計算になります。
服自体が少なければ、迷う時間も比例して少なくなりますので、お得ですよね。
着まわし力がつく

良いモノだけを取り揃えておくと、必然的に服の数は少なくなります。
そうなると、手持ちの服をいかに組み合わせるかを考えるようになりますよね。
こういうことを考えていると、少ない服でより多くのアイテムを考えるため、自然と「着まわし力」がついてきます。
スローファッションで意識するべきポイント
素材にこだわる

服を長く着続けるためには、当然質も良くなければなりません。
長期的に服を買いすぎなくて済みますし、着心地もいいので毎日がより快適になるはずです。
流行に左右されないアイテムだけを手元に置く

いつの時代もトレンドは必ず存在します。
ですが、それとは反対に長い間支持されているアイテムもあります。(シャツやテーラードジャケットetc.)
こういったアイテムは、流行に左右されません。
だからこそ、こういうアイテムだけを手元に残してみましょう。
また、流行りに関係なく服作りをしているブランドも知っておいて損はありません。
※参考:流行りに左右されないブランド「COMOLI」
トレンドを意識しすぎない

ファッションにおいて、流行は確かに重要です。
しかし、流行を追い続けるのはお金や労力が非常にかかります。
また、流行が廃れることによって、着なくなる服が増え、どんどん服が溜まっていってしまいます。
こういった方に、オススメなのがファッションレンタルサービスです。
例えばメンズファッションであれば、leeapが有名です。
leeapに関しては、「服装のセンスがないと思い込むあなたへ【自信を持ちましょう】」に詳しく書いてあります。
コンフォート原則と着用単価に注目する

コンフォート原則とは
コンフォート原則とは、簡単に言うと「毎日長時間使うものに、たくさんお金をかける」という考えのことです。
例えば、この考えでいくと「ベッド」とかはそうですよね。
寝る時間は違えど、誰しもが使うものです。
先ほどの「ベッド」の例で言うと、「使用時間/日×使用日数/週×使用した週/年=着用時間」で計算すると仮定します。
僕の場合、7時間×7日×53週/年=2597時間
2597時間を1年でベッドにつかっていることになります。
このコンフォート原則の考え方は、服にももちろん使えます。
あなたも朝から晩まで服を着続けますよね。(自宅、職場や遊びに行く時etc.)
こう考えると、服の価値が急に上がるように思えませんか?
服を買う時には、よく浪費してしまうという人をたまに見ます。
ですが、そういう人も「コンフォート原則」に基づいて考えて見ると「ずっと着続けるという目的」があれば、服を買うことは「投資」に変わりますね。
言い換えれば、金額と引き換えに「着心地が良くなったことによる快適さを感じる時間」「見た目が良くなったことによる自信を感じる時間」を買う意味にもなりますよね。
着用単価について
この考えは難しいように見えて、実はとても簡単です。
着用単価とは、着用1回あたりの値段を計算するやり方です。
計算公式はこちら。
(服の値段+メンテナンス費用)÷予想される着用回数
例えば、僕の持っているスラックスで言いますと、
(10,000円+300円(洗濯代のみ)÷159日/年(週1日着用で3年間着ることを想定)=64.779…
つまり僕のスラックスは1回あたり65円ということになります。
次に、安く手に入れた僕のジーンズ。
(3,000円+300円(洗濯代のみ)÷53日/年(週1日着用で傷むスピードを考えて1年間着ることを想定)=62
安く手に入れたジーンズは着用単価が62円です。
ここでわかったのは、
10,000円のスラックスと3,000円のジーンズのどちらが長期的に買ったらお得かということです。
10,
000円のスラックス=
3年間持って着用単価
65円
3,000円のジーンズ=1年間持って着用単価62円
つまりジーンズは着用単価と買い替えのサイクルから、スラックスに比べて3倍の費用がかかることがわかります。
10,000円のスラックスを買ったほうが高く感じるけど、かえってお得ということですね\(^^)/
こんなガチガチに考える必要はありませんが、買おうとしている服がどれだけ持つのかを考えるのは「お得に長く着る服を手に入れる」目的ではとても大切です。
着なくなった服を断捨離をしてみる

スローファッションは良いものを長く着続けることをコンセプトとしています。
裏を返せば、余計なものは不必要ということですよね。
先ほどの着用単価などをもとに、持っていて費用対効果が高くないと思った服や全く着ていない服が身の回りにあれば、思い切って断捨離してみてはいかがでしょうか。服のお得な売り方に関しては「【永久保存版】いらない服をお得に手放す方法大特集」でも紹介しています。
身の回りを自分にとって本当に必要なものだけに揃えると、部屋もスッキリしますし、心に余裕も出ますよ。
まとめ:スローファッションは心とお金に余裕をもたらします
スローファッションを心がけていると、日常生活の中で「何が大切なのか」が見えてきます。
スローファッションは自分の身の回りで「最低限必要なものだけ揃えていれば、お金を使わずに済むし、結果的に心にも余裕が生まるよね」という考え方です。
流行は追い続けたらキリがないので、自分なりの基準でモノを持つと、幸福度が上がりそうですね。
関連