ファッションの印象は服装によって変わるのはイメージできるけど、印象にはどんな種類があって、それはどういう服装で変わるのかな…。
「印象」って聞くと、かなり曖昧なイメージだから、もっと分かりやすく説明してほしい。
こんな疑問にお答えします。
ファッション全体の言葉の意味ってかなり抽象的でわかりにくいですよね。
「カッコいい、カワイイ雰囲気」とか。ファッションのジャンルであれば「エレガント」「モダン」「トラディショナル」とか。
「横文字が多くて、正直何のことやら…」って感じですよね。確かにわかりにくいと思います。
ただ、これらの印象の意味を明確に知ることで、あなたが服を購入する際に「明確にこういう印象を相手に与えたい!」ということをイメージして服を購入することができます。
そして「無駄な服を買うことが少なくなる」という意外なメリットもあります。
無駄な服=着なくなった服ですが、そういった服を多く抱える人の共通点に「購入時に着用後の印象をイメージできていない」パターンが多いです。
そうならないためには、購入する際に「服を手に入れた後の未来(着用後の自分の印象)が明確にイメージできている=服の価値が分かっている状態」になる必要があります。
そうすることで、周りの人から見たあなたの印象の向上はもちろん、長期的な無駄遣いも防ぐことができるというわけです。
印象の種類を知る重要性がわかったところで、次に印象の種類をシンプルに2つに分けて説明します。
今回は冒頭にあったような印象を全て覚えましょう、とは言いません。
ファッションにおける種類は大まかに「堅い」と「柔らかい」の2つで構成されています。
この2つを今回ご紹介します。
ファッションにおける「堅い印象」と「柔らかい印象」の違い
ファッションには大きく分けて、2つの印象があり、それは「堅い印象」と「柔らかい印象」です。
例えば堅い印象で思い浮かべるのがスーツや革のジャケットなどです。柔らかい印象だとゆったりしたTシャツやパーカーなどがあげられます。
この堅い印象と柔らかい印象という言葉の意味が曖昧ですよね。服装の例を元に理解していきましょう。
ファッションにおける堅い印象とは
①たやすくは崩れないほど確か
②心や体の状態にゆとりや遊びがない
要するに、見た目に隙がなく、ピシッと綺麗な状態のことを言います。
相手から見た印象は主に「誠実」「真面目」「ミステリアス」「大人っぽい」などのような印象を抱かせます。
実際の堅い服装は以下のようなものをイメージしてください。
ファッションにおける柔らかい印象とは
①堅苦しくない。くだけている。
②穏やかである。
柔らかいというのは、要するにピシッと決めすぎず、余白がしっかりあるユルい状態のことを言います。
相手から見た印象は主に「優しい」「親密さ」「明るい」「爽やか」などのような印象を抱かせます。
実際の服装は以下のようなイメージです。
これら2つの違いは大体イメージできましたか。
「ん〜、まだいまいちよくわからないなぁ…」
まだ少しわかりにくい部分もあると思うので、「堅さ」と「柔らかさ」の決定的な違いを図解にして説明していきます。
2つの雰囲気は主に3つの要素で成り立っています。
①ファッションのカテゴリ
②色の明度
③シルエット
ファッションのカテゴリは「代表的なメンズファッションの5つの系統」でも紹介していますが、「堅い」のジャンルに当てはまるのは「モード系」などです。モードは服装のシルエット(形)が細身のものが比較的多く、色はモノトーンをはじめ、色の明度(明るさの度合い)が低いものが多いです。これらのジャンルが隙がなく、ピシッとした印象を与えるがゆえに、「堅い」の印象をつくっているのですね。
ちなみに「堅い」印象を与えやすい代表的なアイテムはライダースジャケットなどが挙げられます。
一方で、「柔らかい」印象のジャンルに当てはまるのは「カジュアル」でして、その中でも「ナチュラル」というところに分類されます(ややこしくなるのでこのジャンルの具体的な説明は省きます)。カジュアルのジャンルはシルエットや色に縛りがなく、比較的生地に余裕があるものが多いです。
「柔らかい」印象をさらに具体的な服装の部分で言うと、「生地が余るくらいのユルいシルエット」「明るめの色」の2つが大きな割合を占めています。この2つは冒頭にあった「堅苦しくなく、穏やかな印象」=「柔らかな印象」を作りだす大きな要素と言えます。
これまでの説明事項をまとめます。
堅い印象の場合
①ファッションのカテゴリ=フォーマル、モードetc.
②色の明度=暗め
③シルエット=細身が多い
柔らかい印象の場合
①ファッションのカテゴリ=カジュアル、ナチュラルetc.
②色の明度=明るめ
③シルエット=ゆったりめが多い
ファッションにおける堅い・柔らかい印象に良し悪しはあるのか
結論から言うと、着る人や着る場面によるので一概には言えないというのが回答です。
着る人に関しては、「ギャップ」という言葉がある通り、普段は「柔らかい」服装なのに、「堅い」服装に変えるだけで好印象を与えるケースがあります。ただ、ギャップは良い方と悪い方に働く場合があるため、気をつけなければなりません。
ただ、着る場面に関しては、例えば高級なレストランに行く時やビシッと気合いを入れなければならない場面には堅い雰囲気が適していると言えますし、気取らずに過ごしたい時やフラッとどこかに出かける時などには柔らかい雰囲気が適していると言えます。
この印象をシチュエーションに応じて使い分けるのがファッションで印象を操ることができるでしょう。
まとめ:印象の種類を知ることは人の印象を変えるための近道
世の中ではなんとなく「かっこいい」「かわいい」という言葉で溢れかえっています。ですが、それらをちゃんとした言葉で理解し、自分の中に落とし込んでいくことが、あなた自身の印象を変えていくための近道なのではないでしょうか。
そうすることで、普段の服選びで「自分は普段子供っぽく見られているから、色の明るさを抑えた服を選ぼう」というように、明確な理由と未来を想像して、服を選ぶことができます。
これができると、「なんとなく服を買ってしまった…。」という事態も防げますし、相手にどういう印象を与えたいのかをしっかり意識することで、あなたの印象はガラッと変わるはずです。
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